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初めての入れ歯 相談から完成後の調整までの流れ

初めて入れ歯を作るときは、「何回くらい通うのか」「できた日から食事ができるのか」など、気になることがあると思います。入れ歯はお口の形やかみ合わせを確認して作り、使い始めてからも調整していくものです。

今回は、取り外し式の入れ歯を作る一般的な流れをご紹介します。必要な工程や通院期間はお口の状態によって異なるため、ご自身の予定は診察時に確認しましょう。

1. 入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があります

入れ歯は、失った歯を補い、食事や会話を支えるための装置です。歯が一部残っている場合の「部分入れ歯」と、上あご・下あごのそれぞれで歯がすべてない場合の「総入れ歯」に大きく分けられます。

部分入れ歯は残っている歯や歯ぐきなどで支え、総入れ歯は歯ぐきなどの粘膜に接する面で支えます。歯を失った場所だけでなく、お口全体の状態を確認して考えることが大切です。

2. 最初にお口の状態と困りごとを確認します

まずは診察や必要な検査を行い、治療の計画を立てます。入れ歯を作る前に、お口の状態を整える処置が必要になることもあります。

相談するときは、日常生活で困っている場面を伝えましょう。「前歯の見た目が気になる」「奥歯で噛みにくい」など、普段の言葉で十分です。

食事、会話、見た目のうち、特に改善したいことを先に整理しておくと、ご希望を共有しやすくなります。わからないことは、説明を聞きながら一つずつ確認してください。

3. 作り始める前に費用と通院予定を相談します

一般に入れ歯には、保険診療と自費診療の選択肢があります。使える材料や治療方法などが異なるため、費用だけでなく、それぞれの特徴も説明を受けて考えましょう。

  • ご自身のお口に合う治療方法は何か。
  • 作製から調整まで、どのように通院するか。
  • 費用の見込みと、その費用に含まれる内容は何か。

大切な行事や旅行がある方は、希望する時期も伝えてください。型取りの前に処置が必要な場合もあるため、完成日を自己判断で決めず、治療計画に沿って相談しましょう。

4. 型取りでお口の形を記録します

型取りは、歯や歯ぐきの形を写し取り、入れ歯を作るための模型につなげる工程です。大まかな型取りのあと、専用の道具を用いて、より詳しく形を記録する場合があります。

お口に道具が入ることが苦手な方は、始める前に伝えておきましょう。途中でつらくなったときの合図も確認しておくと、気持ちを伝えやすくなります。

5. 上下のあごの位置とかみ合わせを確かめます

入れ歯を作るには、お口の形に加えて、上下のあごがどの位置でかみ合うかを記録します。特に総入れ歯では、かみ合わせの高さや位置を確かめる工程が重要になります。

診察中は指示に合わせて口を閉じたり、あごを動かしたりします。自然に閉じにくい、違和感があるなど、感じたことがあればその都度伝えてください。

6. 仮合わせで歯の並びや見た目を確認します

完成前に、人工の歯を並べたものをお口に入れて確認することがあります。この仮合わせを「試適」といい、かみ合わせや見た目などを確かめます。

鏡で見たときの歯の見え方や並びなど、気になる点はこの段階でも伝えましょう。確認の結果によっては、歯の並びやかみ合わせを見直し、再び仮合わせを行う場合があります。

7. 完成したら取り外し方を練習します

入れ歯が完成したら、お口に装着して状態を確認し、着脱や日々の扱い方を教わります。初めての方は、ご自身でも取り外しを練習しておきましょう。

外す方向がわからない、指がかけにくいなど、難しい動作があればその場で相談してください。ご家族が手伝う予定であれば、一緒に説明を聞けるか確認しておくとよいでしょう。

8. 食事や会話は少しずつ慣らします

新しい入れ歯には、頬や舌が慣れるまで時間がかかることがあります。特に総入れ歯を使い始めるときは、やわらかいものや小さく切ったものから、様子を見ながら食べる方法があります。

話しにくさが気になる場合は、発声の練習や調整について相談しましょう。慣れ方には個人差があるため、「何日で必ず慣れる」と考えず、困る場面を歯科医師と共有してください。

9. 痛みや外れやすさは我慢せず相談します

入れ歯が歯ぐきに当たって痛い、食事中に動く、外れやすいといった場合は、歯科医院で状態を確認する必要があります。合わないまま使い続けると、粘膜を傷つけることがあります。

  • 何を食べたときに痛むか。
  • どの辺りが当たるか。
  • 話すときと食べるときのどちらで外れやすいか。

このように場面を分けて伝えると、相談しやすくなります。ご自身で入れ歯を削ったり、部分入れ歯の金具を曲げたりせず、調整を受けてください。

10. 入れ歯と残った歯の両方を清潔に保ちます

食後は入れ歯を外し、入れ歯用ブラシなどで洗います。落下による破損を防ぐため、水を張った洗面器の上で洗うとよいでしょう。

残っているご自身の歯も、毎日のお手入れが必要です。入れ歯の洗浄剤の使い方や、就寝時に外すかどうか、外したあとの保管方法も、入れ歯に合った方法を確認してください。

11. 完成後も定期的にお口を確認しましょう

使っているうちに歯ぐきなどの状態が変わり、入れ歯が合わなくなることがあります。修理や調整で対応できる場合もあるため、変化を感じたら相談し、定期的な確認を続けましょう。

曲本デンタルクリニックでは、患者さまにわかりやすく説明し、ご納得いただいたうえで治療を進めることを大切にしています。歯を失ったあとの治療について、気になることをお聞かせください。

入れ歯は、作る前の相談から、使い始めてからの調整までを含めて考えることが大切です。食事や会話で感じたことを伝えながら、ご自身のお口に合う使い方を確認していきましょう。

12. この記事の監修者・医院情報

監修者

曲本デンタルクリニック 院長・歯科医師
黒田 暢
くろだ みつる

患者さま一人ひとりの症状やご希望に合わせ、丁寧でわかりやすい説明と、ご納得いただいたうえでの治療を大切にしています。お子さまからご高齢の方まで、幅広い世代が気軽に通える地域密着型の歯科医院を目指しています。

経歴

  • 2007年3月 奥羽大学歯学部 卒業
  • 2008年4月 入江歯科医院 勤務
  • 2015年4月 盆栽町歯いしゃ 分院長
  • 2019年4月 岩槻キャッスルタウン歯科クリニック 分院長
  • 2023年7月 曲本デンタルクリニック 開業

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